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ホーム活動内容学術大会・セミナーの案内2015 JEA研修会

「セミナー事後報告」


セミナー名称 第22回専門医セミナー
開催日 2015年11月15日(日)
会場 東京歯科大学、血脇記念ホール
参加人数 167人
事後報告

専門医セミナーでは「歯内療法のスタンダードを考えるシリーズ」を継続して行ってきている。
2016年度はその6回目としてE「根管洗浄と根管貼薬のスタンダードを考える」のテーマで、2題の講演が行われた。

東京医科歯科大学大学院助教の和達礼子先生は、「根管洗浄のコンセプトの変遷とテクニックの進化」と題し、根管洗浄に関する歴史的流れと最近の状勢について解説した。
Grossman時代から、殺菌、軟組織溶解、smear層溶解を目的としている根管洗浄が、AAEの近年の調査ではNaClO使用が90%、次いでEDTAである状況が示され、NaClOが濃度、温度、量、振動、流速、保管、界面活性剤でどのように影響されるか等が紹介された。さらに偶発的漏洩が3ルートで起こることへの注意が喚起され、洗浄針の形状と洗浄時の液の流れ、ベーパーロックの発生を示した後、洗浄効果の向上のための針形状、ブラシ法、吸引洗浄法、超音波法、レーザー法、NiTiシステムのSAF法等について解説した。

次に、九州大学大学院教授の前田英史先生は、「根管貼薬における水酸化カルシウムの応用について」と題し、根管貼薬剤の種類、ホルマリン製剤に関する問題点を解説の後、水酸化カルシウムの効果として、殺菌、滲出液抑制、硬組織形成、有機質溶解、歯根吸収抑制、術後疼痛緩和、LPSの弱毒化、破骨細胞の抑制と骨芽細胞やセメント芽細胞の分化促進、貼薬後のpH変化、再植歯やアペキシフィケーションへの応用、根尖孔外への溢出注意などについて解説した。

 両講師の講演後の全体ディスカッションでは、日常行う根管清掃と貼薬に関する臨床手技を含めた疑問点について討論がなされ、基本的な根管清掃である洗浄と貼薬に多種類の応用法があり、歯を守りながら清掃効果を期待する姿勢を改めて考える専門医セミナーとなった。




報告記入日 2015年12月28日
報告者 五十嵐  勝(日本歯科大学新潟生命歯学部歯科保存学第1講座)

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